DLCで追加された新規毒ポケモン。 発表前情報での特性毒の鎖から、おそらく新規の毒ポケモンであろうとめちゃくちゃ期待を高めてくれた。画像ではともっこの中心に立ち、「ヌンダフル」という独特な鳴き声と「イイネイヌ」とかいうあまりにも適当すぎる目を引くネーミングでひときわ大きな存在感を放っていた。ストーリーでは、ともっこたちと一緒にオーガポンの大切なお面を奪い取るというまさに悪逆非道の限りを尽くした挙句、荒野に無表情で突っ立っている(遠目ではガクガクして怯えているように見える)ところを主人公たちに成敗されると言う、最近だと珍しくなった王道の悪役っぷりを披露した。
毒統一目線ではドクロッグ、オオニューラに次ぐ3匹目の毒格闘複合タイプ。両刀可能で先制技の多いドクロッグ、高速高火力アタッカーのオオニューラと比べて耐久に秀でており、特性毒の鎖・番犬も考えると明確に差別化できる性能を持っている。
特に特性:番犬は威嚇に強く交換技無効ということで、長らくディンルーランドロスに悩まされてきた毒統一にとって正に希望の光となった。 ビルドアップ+ドレインパンチを一番活かせる耐久がある毒ポケモンであり、逆にディンルーをカモにできるのは本当に心強かった。
毒統一におけるビルドレ番犬型イイネイヌの技構成としては、ビルドアップ、ドレパンまでは確定とし、サーフゴーなど霊に通る悪技、選択技が使い勝手がいい構成だった。
悪技ははたき落とす、噛み砕く、新規習得の地獄突きから選択となるが、どれも追加効果が優秀で環境に合わせる必要がある。選択技としては、カイリューランドロスに刺さる冷凍パンチを、オーガポンに刺さる岩石封じ、サフゴを見つつテラ毒ディンルーにも打てる10万馬力が挙げられる。毒統一だとあまり採用意味は薄いが、最高打点となるダストシュートも魅力的。ってかイイネイヌ本当に技範囲優秀よね。
岩石封じを選択するならSに156振って最速オーガポンを抜けるようにすることをお勧めしたい。 そもそもイイネイヌはSがカイリューと同じ80族なので、4振りサフゴ抜き抜きくらいまで調整しておくと、相手のサフゴカイリューとの素早さ判定で型をある程度予想できるのがマジで優秀。イイネイヌのS調整によって、Sに振っていない耐久型のサフゴはビルドからの交代読みはたき→はたきで落とせるし、Sに振っていないカイリューに上から冷凍Pを叩き込める。S調整のおかげで勝てた試合がいくつもあった。個人的には60振りの実数値108くらいはあって損しない印象。
テラスタイプ、個人的に使いやすかったのは飛行と水タイプ。 まず飛行は、ガブやランドの地面技を透かしてビルドを積む隙を1ターンもらえるのがシンプルにでかい。ディンルーにも強くなる。一方で、高い物理耐久があるにも関わらずパオジアンに弱くなってしまうのが欠点ではあった。一方で水は無効にできるタイプはないものの、水ウーラオスを起点にできること、サーフゴーの不意のゴールドラッシュで倒されないこと、オーガポンやイーユイの炎技を受けられるのがめちゃくちゃ強い。一方でオーガポンのウッドホーンの餌にされるのが玉に瑕という印象である。
持ち物は諸説あるが、個人的にはオボンの実推奨で次点で隠密マントがオススメ。 オボンの実は技を受けながら積む→オボン回復によって確定数がズレてくれるので、耐久に回すリソースを素早さや攻撃に回せるという点で優秀だと感じた。ドレパンによる回復も見込めるのも大きい。
一方、長く場に残って戦うポケモンであるため、必然的に相手の技の追加効果は受けやすくなってしまうため、隠密マントもひとつの選択肢である。キョジオーンを起点にできるのはとてもありがたいし、つららエアスラによる怯みや熱湯による不慮の事故で、積んだリソースを無にされる悲しみを避けられる。
さて、ここで現在(2024/1/19 Fレギュ環境)で使用しているオススメのイイネイヌの努力値調整を紹介する。
(アプリ「ダメ計SV」よりスクショで載せています。)
いじっぱり:220-60-148-0-12-68
実 数 値:191-171-154- 70-108-109
H→16n-1(オボンの回復量は47)
A→ビルド1積みはたきおとすで持ち物ありH4サーフゴーを確1(交代読みのはたきでスカーフor眼鏡型を落とせる可能性がある)、ビルド2積み冷凍パンチでH4カイリューをマルスケ貫通確1
HB→ステロ+A補正あり252振りカイリューのハチマキ地震耐え、補正ありC252ハバタクカミのサイコショックを最高乱数以外耐え
HD→C補正無しラティオスの珠流星群耐え、C補正無しサーフゴーの眼鏡シャドボ+眼鏡無しシャドボをオボン込み耐え
S→20振りサーフゴー抜き抜き
基本的な立ち回りとしては、初手ディンルー、ランドロス、ハッサムあたりを読んで選出し、ビルドを積んでの無双を狙いたい。水テラスを切れば積まないウーラオスも軽く起点にすることができ、相手が物理型を選出したくなるような構築にしておければとても強いポケモンである。眼鏡ハバタクカミのサイコショックも、テラスを切れば実は起点にできる。
苦手な相手としてはこだわりトリックや上からのアンコール、挑発などであり、技を固定されると立ち回りづらくなるので注意が必要。 後ろで受けたりと、上手にサイクルを回して回避しておきたい。サフゴに対してある程度安定して引けるドクガは相性がいいポケモンだと感じた。
ヘイラッシャラウドボーンのような天然物理受けはもちろんめちゃくちゃ苦手だが、ちかすいヤバソチャやクレセリアのような上を取れている物理受けに対しては、先にビルドを2積みくらいできていれば押し切れることもある。
これは余談だが、うちのイイネイヌはなぜかひときわ追加効果に弱く、マジでひるんじゃいけないところでひるむし、麻痺っちゃいけないところでしびれるし、当たっちゃいけないところで急所にあたるしで、うちのリスナーさんたちからも「芸人」「エンターテイナー」と呼ばれていた。一方で決める時の運の良さも半端なく、負け確定のところから急所に当てたり、冷凍Pで凍らせたり、オバヒを避けたりと、とにかく魅せるプレイングをたくさんしてくれ、幾度となく配信を沸かせてくれたポケモンである。おかげでイイネイヌにはめちゃくちゃ愛着がわいてしまった。はたきおとすで後ろにさがっていくのがそもそもおもしろい。技打ちながら画面買いにいくのはさすがにずるいやろ。ちなみに岩石封じでも下がります。そうはならんやろ。機会があればぜひお試しあれ。
というわけで、年末に #いいねの数だけ今年お世話になった毒ポケモンを紹介する タグで書き散らしたイイネイヌの雑記+おすすめ努力値調整まとめをせっかくなのでここにまとめた。
タグに関しては、想像を超えて60ふぁぼ以上きたので、マジで年末駆け込みでなんとか必死に消化してギリギリで新年を迎えた。思ってた500倍くらい大変だったので今年の年末はやめておきましょうマジで。
長くなりましたがここまでお読みくださりありがとうございます、キチキギスの方も時間があればまとめます。